フッ素樹脂保護コーティング材
オブリガート用フッ素樹脂
分子構造
当社が採用しているフッ素樹脂ルミフロンは、フッ素モノマーと塗料化に必要なビニルエーテルとが規則的に交互配列を作る、3F系FEVEフッ素樹脂です。
紫外線に弱いビニルエーテルの両脇を紫外線に強いフッ素モノマーが固めて守っています。
樹脂の劣化要因
樹脂の劣化要因には、
・紫外線(光エネルギーによる切断)
・水分(加水分解)
・酸素(酸化)
などがあり、特殊な環境(酸性・アルカリ性・沿岸部など)でなければ、紫外線の影響が最も大きいとされています。
結合エネルギーの強さが劣化を抑制する
劣化速度は樹脂を形成する分子の結合エネルギーにより異なり、最大エネルギーがより小さいアクリルウレタンやアクリルシリコンは劣化しやすく、フッ素樹脂はほとんど紫外線の影響を受けにくいことがわかります。
太陽光の紫外線(UV)の最大エネルギー = 411 KJ / mol
| 結合 | FC-CH | HC-CH | C-F | C-H | C-C | C-Si |
| 結合エネルギー (KJ / mol) | 424 | 347 | 523 | 402 | 352 | 290 |
促進耐候性試験データ
試験は、サンシャインウェザオメーター(SWOM)で行った。
オブリガートの特長
耐候性
高い耐侯性を有するFEVE構造のフッ素樹脂を使用しています。
長期で基材を保護するために、紫外線カット機能を保持しています。用途によって汚れ防止機能の付与も可能です。
特長
■耐紫外線性
・下地に悪影響を及ぼす波長をカットします
■基材適応性
・幅広い基材に対し、高い密着性を保持します
■汚れ防止性
・親水、撥水性の付与可能
試験データ
| 試験・測定 | 条件 | 耐候性タイプ |
| 鉛筆硬度 | JIS K5600-5-4 | HB~H |
| ヘイズ | JIS K7105 | 1.7% |
| 乾燥条件 | - | 100℃ 5分 |
| 推奨膜厚 | - | 7~10μm |
| 紫外線カット波長 | 分光光度計による測定 | 385nm以下カット |
| 塗膜光沢保持率 | SWOM試験(5,000hr) | 80%以上 |
| 色差(⊿E) (下地:PET) | キセノンランプ試験(3,000hr) | 0.5以下 |
試験データ
撥水・撥油性
オブリガートは塗膜に撥水、撥油効果を付与することが可能です。水も油もはじき、基材を濡れにくくする性質を持っています。
また塗膜が基材に残っている限り、撥水性効果を持続させることが可能です。
特長
■撥水性
・接触角100°以上の対応可能
■撥油性
・油系の汚れの染み込みも防ぎます
■汚れ防止性
・汚れがつきにくく、また、ついてしまった汚れも落としやすい性能
試験データ
親水性
フッ素樹脂コーティング材でありながら、親水性を有したタイプになります。
水が表面を流れることにより「セルフクリーニング」機能を発揮し、汚れを落とします。
特長
■親水性
・フッ素樹脂でありながら親水性を発揮します
■長い持続性
・長期間親水性機能を保持します
■汚れ防止性
・セルフクリーニング機能を発揮します
塗膜性能データ
延伸性
加工性を向上させたフッ素樹脂コーティング材になっています。
柔軟性、伸び性能が必要な基材に塗膜がしっかり追従することが可能です。
特長
■高い延伸性
・基材の動きに追従することが可能です
■基材適応性
・幅広い基材に対し、高い密着性を保持します
試験データ
| 試験・測定 | 条件 | 標準品 | 延伸タイプ |
| 鉛筆硬度 | JIS K5600-5-4 | HB~H | 4B |
| 全光線透過率 | JIS K7105 | 93.7% | 93.7% |
| 塗膜引張試験 | JIS K6251 | 47% | 200%< |
| 乾燥条件 | ー | 100℃ 5分 | 100℃ 5分 |
| 推奨膜厚 | ー | 7~10μm | 7~10μm |
適用基材・市場
急速な拡大が予想され、20~25年の耐久性が要求されている太陽電池部材や、高付加価値・高機能性が必要とされている
各種フィルム樹脂や金属など、基材を保護するコーティング材としての幅広い用途が期待されます。
フィルムコーティング
(クリヤー)
フィルムコーティング
(白着色)
FRPグレーチング
ゴム・プラスチックロール
